オリバー・ストーン監督による反戦映画2つ目
プラトーンにつづき、アカデミー監督賞受賞だそうです。
7月4日という、アメリカにとっては大切な日。(独立記念日)
に生まれたロン・コーヴィック。
厳格な家庭で育ち、子供の頃から、「人の為に、国の為に役にたつ人になれ」と言われて育ってきた。大学でも、レスリングをやっていて、厳しいトレーニングを続けているから、精神的にも肉体的にも強い。
ある時、海兵隊のヘイズ軍曹が、学校からの依頼ということで、大学にやってくる。
海兵隊員募集。
海兵隊とは、他の軍隊とは違う。特別。最強、最高。海兵隊員は選ばれたものしかなれない。
なんか、そんな言葉で扇動するのね。
自尊心はあおられるわなぁ。
入隊するロン。
ただ、プロムの夜に、少し、悩んだんですよね。
やっぱり、ここに残って、好きな子と一緒に過ごす人生を選ぼうかと。
だけど、「国の為」「家族の為」に、海兵隊の道へ。
そして、そこで、体験した事は・・・
命令を無視して銃撃を開始した部隊。やっと止めたが、銃撃を受けたところは民間人の住居で、戦闘員でもない人々を殺戮してしまった。
突然襲撃を受けた時、パニックに陥って、たぶんだけど、味方を撃ち殺してしまった。
それを、上官に伝えたが、「思い違いだ。よくある。」で済まされてしまい、罪悪感だけがつきまとう。
そんな中、自らも銃撃を受け、脊損に。
病院でのやりとりもすさまじい。
衛生環境なとくそくらえの中で、負傷者は治療されている。
そら、戦場なんだから仕方ないんだろう。
だけど・・・・
国の為に戦った。
だけど、帰国してからも、辛い日々は続く。
反戦運動も活発になっていて、国の為に戦った自分はなんだったんだろうと思い悩み始める。
まだ、何もしらない子供だった。
ティーンエイジャーで戦争に行き、障害を持って帰国。
自分は帰国したけれど、出征した時の自分と同じような若者が、新たに戦地に送られて行く。
自分がしてきたことは何だったのか。
自暴自棄になるロン。
家族からも疎まれ、メキシコに行く。
そこで、同じような境遇の帰還兵たちに出会い、少し気も紛れていたが、自分自身と向き合わなければ、前に進めない事に気づく。
間違えて撃ち殺してしまった兵士の家族に会いに行くのは、想像できない程につらかっただろう。
それを、受け止めなければならなくなった、その兵士の家族も。
知らない方が良い事もあるのかもしれない。
ロンは懺悔して、重荷が少し軽くなったかもしれないが、兵士の家族には、新たな重荷がのしかかった気がせんでもない。
ただ、ロンにも、新たな課題ができるのだけれども。
反戦運動。
戦争に従軍した自分だからできる反戦活動を。
ある意味、国との戦いですよね。
「国のため」って何なんだろう。
「会社のため」も何だろう。
行きつく先を間違えると、それが、危険なコトになる・・・
戦争反対。
絶対反対。
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