スティーブ・ハミルトンの新作 2016年のだから、新作だよね!?
翻訳は、越前敏弥さん。
友人がムショで知り合った人物に乗せられ、麻薬を奪って転売する片棒を担がされた際、
警官をそいつが撃ったんだけど、そいつは逃げ、友人は警官に撃たれて死亡、もうひとりの友人を足がつかないように逃がし、自分が全ての責任を負うようなカンジで刑務所に入れられたニック。
25年、静かにすごそうとしていたが、ある人物(=コール)から残りの人生を預けろと言われ、その代償に「誤認逮捕」という形で刑務所から出る。
何をさせられるか、明らかな説明はなかったけれど、まぁ、予想はつきますよね。
ニックにも、読んでるワタシにも。
そいつが誰で、どういう理由があって、殺害するよう命令されたのか、わからないまま、殺らなければ、殺られるのみ。
最初の一人目は、そうだった。
二人目からは、疑問は持ちながらも、いかようにするか、頭の中でシミュレーションし、動けるようになる。
殺人は犯していなかったニック。
出所してからは、殺人が仕事となる。
殺人者として、育てられていく。
そんなニックを追いかける人物が二人。
ムショに入れられる原因を作った男、ジミー・マクナマス
その時に殺害された警官の相棒だった男、フランク・サンドヴァル
なぜ、ニックは、殺人者になることを受け入れたのか。
娘のエイドリアーナに会いたかったから。
だから、出所できる為なら、条件を飲んだ。
コールの依頼は、コールにとって、邪魔な人物を排除する事。
シカゴの悪徳警官、それも組織的な悪徳警官の集団を排除する事。
しかし、それは、逆に、ニックがその悪徳警官から狙われる要因となる。
悪徳警官との対峙。
友人エディーにも助けられる。
ニックと元妻ジーナ、娘エイドリアーナ
ニックと友人(かつてのこそ泥仲間)エディー
ニックと悪徳警官を憎む警官サンドヴァル
ニックとコール、そのコールとニックの間をとりもつキンテーロ
ニックとダニエラ(コールの大切な女性)
ニックとローレン
ニックと絡んでくる人々との関係が、どう展開していくのか。
この一冊は、もちろん一冊でしっかり物語が展開し完結しているのだけれど、
ニック・メイソンという人物の第二の人生としては、「序章」なのだよ、ヤマトの諸君。
そんなわけなので、スティーブ・ハミルトンさん。
早く続きを出してください。
そいでもって、越前さん、翻訳ヨロシクお願いしまっす。
で、ついでと言ってはなんなんですけれども、
アレックス・マクナイトの方も、10作出てるそうなんで、翻訳されてるのが3冊で、しかも、今手に入るのが2冊しかない状況なのを、なんとかしてもらうことはできんもんですかね?>早川さん!
もうね~ 両方の主人公のその後が気になって仕方ないわけですよ~ぅ。
ニックの方も色々妄想しちゃうんだぜ。
ジーナは良い顔しないだろうけど、エイドリアーナとはこっそり会って、美味しい物食べに行ったり、遊園地なんかに出かけたりするようになるんかな~とか
エディはこれからも、ニックがものっそ困った時にはこっそり手を貸してくれるんだろうな~ でも、お願いだから、エディを死なせるような事はしないでね! とか
サンドヴァルさんは、永遠とニックを捕まえる為に追いかけてくるんだろうけれど、敵同士とはいえ、お互いを尊重しあって、時には助けてくれちゃったりしたりすんだろうか とか
キンテーロとの関係がどうなってくんかなー 今は謎のキンテーロだけど、彼の過去とか詳しくわかる時がくるのかな とか
ローラとの関係は、円満にいくのかしら?ローラを事件に巻き込んだりすることはないかしら?
とか
ダイアナとコールはどうなるの? とか
マックスはどんな癒しを与えてくれるの? とかwww
気になる事が多いのでございますですよ。
あぁ、気になる気になるwww
あとがきで、大矢さんもおっしゃってましたけど、
スティーブ・ハミルトンって、じわじわと、話を詰めてくるカンジなんですよね。
なので、最初はゆっくりなのに、途中で一気に転換期が来て、そこからはもう、目が離せなくなって、一気読み って流れなんでございますよ、毎回。
PR
この記事にコメントする