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1994/3/10 発行  ジェイムズ・エルロイ著

ブラック・ダリア (文春文庫)
ブラック・ダリア (文春文庫)


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本屋さんには、もうなくて、古本屋さんで探すしかなくなっているこの本。
新作、背信の都 が出たので、ついでに再販してくんないかなー
とか思ってたんですけど、まだその気配はなく・・・・
ホワイト・ジャズだけは手に入れてたんですけど、どうせなら、「暗黒のLA4部作」を順番に読みたいよねぇ・・・と、積読状態になっておりまっする。

今回、別の、手に入らなくなってる本を求めて、古本屋さんに行った際、
目的の本はなかったのですが、これと、もう1冊、何年も探し続けていた本が、
本棚に、ちんまりと並んでおりまして。
見つけた瞬間、息が止まるかと思いまっした。
「え?え?えええええ?」
ドキドキしたわよ。うん。
で、購入した次第。
で、早速読んだ次第。
シリーズの第1弾だから、他揃ってなくても読んだって、イイよね?

前々から、気になってたジェイムズ・エルロイ。
ルメートルさんの「悲しみのイレーヌ」を読んだ後、どうしても読みたくなって探したんですけれども、(その前から探してはいたけどさ。)全然ひっかかってこなくてですね・・・
再販に望みを賭けるしかない と 半ば思い込んでいた所だったんです。

古本ですけど、なかなかの美品で。
もってた方、本を丁寧に扱う方だったんでしょうね。
感謝感謝なのでございます。

「ブラック・ダリア事件」をベースに書かれた本作。
事実に、創作を織り交ぜて書かれているわけですが、
どこまでが事実で、どこからが創作なのか、わからなくなってくる程。
主人公の事件に囚われて行く様が、「あれ?これは、ドキュメンタリーでしたっけ?」と。

名前の似たボクサーの二人。
バッキー・ブライチャードとリー・ブランチャード。
読みはじめはどっちがどっちか混乱したものでございますが、すぐになれまっす。
その二人と、ケイの三角関係(?)
ロス警察に入った二人は、コンビを組む。
そこに、「ブラック・ダリア事件」が舞い込む。
この事件を捜査するうちに、囚われて行く二人。
それぞれが、それぞれの理由で・・・・・

被害者のひととなりはどんなものだったのか。
聞きこみやタレこみ、自白してきた人物の取り調べ。
アメリカのこういう本やらドラマやらを観ていると、「自分が犯人だ」と名乗り出てくる人が沢山いるのですが、日本ではないよなぁ~とか思ってました。
被害者にそっくりな少女とその家族。
色々な情報を一つにまとめていく。
事件を捜査する中で、警察内部にも腐敗があり、それも絡んでいる事がわかる。

ダリア事件と過去の出来事が混ざり、自分を責め、事件に没頭していくブランチャード。
事件を追っているはずの彼の行方がわからなくなる。

ダリアに魅入られてしまったブライチャード。
ダリアの影を追い求め、彼女に似たマデリンと関係を持つ。
一旦は彼女から離れ、ケイと幸せな家庭を気づいたブライチャードだったが、
ブランチャードの行方を追いかけながら、ダリア事件の真相を追及する中で、また、ダリアの幻想に憑りつかれてしまい、ケイと破局を迎えてしまう。

色々なものが複雑に絡み合い、実は、行方不明のブランチャードは、ダリア事件の真相にたどり着いていた事に気づくブライチャード。
その真相を追いかけていくと・・・・・

終盤は、真相に近づいていく様が、一気に読み手に襲い掛かって来る。途中で読むのをストップできなくなる。
ダリアを殺した犯人は?
そして ブランチャードを殺したのは?

息をつめて読んでいたようで、読み終わった後、大きくため息をついていた。


小説の中では、「未解決という形を取っているが、犯人が誰か、その意味では解決」しているのだが、実際の事件は、未解決のまま・・・・・
小説のように、汚職のせいで、実際は判明しているのに隠してるのではないと信じてます・・・
現在、コールド・ケースとして保管されているのであろう・・・
被害者の冥福を祈ると共に、事件が解決する事を祈る。



重く苦しい作品の中で、最後に、ケイとブランチャードがよりを戻せそうな予感を漂わせながら終わるのが、救いかなぁ~。




あと、作品とは関係ないんですけれど、
この作品の舞台が事件の頃なので1947年前後になってくるのですが、
そのせいもあるんだろうなぁ と思うんだけど・・・
今ではあまり使われなくなった言葉が出てくるので、結構、意味を検索したわ。
お勉強になりまっした。
戦時中、戦争直後は、まぁ、色々とあったんでございますね。アメリカも日本もね。
翻訳なので、アメリカのそのような場所を日本語の、その時代の表現で表されているだけなんだと思いますけれども。現代の日本で、聞かないんですもの・・・うん。
時代の移り変わりは早いんだなぁ~ と そういう所から思わされた次第。




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