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2016/4/30発行  ティルーム・ウェルメシュ著

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)
帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)


帰ってきたヒトラー 下 (河出文庫)
帰ってきたヒトラー 下 (河出文庫)

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現代(2011年8月30日)に、ヒトラーが帰ってきた。
ら、どうなるのか。


ヒトラーでなくとも、もし、自分自身が、今の年齢のまま、66年後に突然放り出されたら、
浦島太郎状態というものになっているわけで、知ってる人で生きている人はいないだろうし、
その子孫はいるだろうけれども、自分とは全く関わり合いがなく。
それはそれは、心細く、恐怖であろう。

そんな状況下に帰ってきたヒトラー。

壊せと命令したはずなのに、市街地が整っているのをみて、自国の復興を称えたり、自分を知らない若者に動揺したり、混乱しながらも、現状を知る為、キオスクで新聞を観る。そして驚愕の事実を知る・・・。
キオスクの親父がイイ人で良かったですな。
親父のお陰で、その後の展開が決まったと言っても過言ではなかろう。うん。

ヒトラーの言動を、強烈な風刺。わざとそういう行動を取る事で、逆に実際にやった事を否定している。それを売りにしているコメディアン。と、受け止めた現代のマスコミ。
しかし、ヒトラーは、真面目。本気で、今も昔と同じように考えている。本人にふざけているつもりは全くない。
そのギャップが、笑いを引き起こす。
ブラックユーモア。

実際のヒトラーを知らないので、歴史で語られている、極悪非道のイメージしかないのですが、現代で出会った人々との彼の会話をみていると、確かに、この史上最悪の独裁者も、普通の人だったのだ と 気づかされる。
秘書のクレマイヤ嬢に対する彼の態度を観ていると特に・・・・・
冷静に人々を分析している所なんかは、納得させられる。

彼が率いたのは間違いない事実。
彼を民衆が選んだのも事実。
彼の狂気を増長させたのは、時代だったのか否か・・・・・

メル・ブルックス の 「プロデューサーズ」の風刺とは、全く別の角度。
あっちは、もう、笑い転げるしかないwww
「ええんか?ここまでやって!?」と、思わされたワケでございますが、
こっちは、大笑いというのではなく、ニヤリ ってカンジ。
ニヤリのあと、ドキっとしたりもいたします。


この、物語の世界では、その後のドイツ、その後の世界は、どうなっていくのでしょうか・・・
ブラックユーモア。
ブラックはブラックでも、真っ黒黒助。いやいや、ジェットブラック。いやいやいやいや。
何が言いたいかというと、ユーモアなんだけど、黒すぎる ということ。
ブラック部分がものっそ多いってコトが言いたかったワケでございます。

面白かった と 思ってしまう自分の中に、黒い部分があり、その大きさを知ってしまう事の恐ろしさというか、なんというか・・・・
ただ、その黒さを、自分なりにどう消化してどう扱うか。
そこが、独裁者になるのかどうなのか ということに関わってくるのかなぁ と・・・


ゼンゼンブリング君とクレマイヤ嬢の幸せを祈って終了。


映画、観たかった・・・・
WOWOWさんあたりがやってくれるのを待つ(´・ω・`)


http://gaga.ne.jp/hitlerisback/

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