読みたい本は数あれど、多すぎて、どれから手をつけようか、迷う時ってありますよね。
積んである本がイッパイあるんですけど、どれもこれも読みたくて、悩んでしまったので、
翻訳ミステリーシンジケートでも、順番にやってくれてるし、(既に31番目まで来てますがw)遅まきながら、自分も1から読んでみようかな~と思い立ちまして、読んでみたワケでございます。
いや、昔むかーしに、実は読んであったのよ。
だけど、よく覚えていなかったので、もっかい読んでみることにいたしました。
読み始めて、ちょっとづつ思い出す。
そうそう、そういえば、そうだった、そういう展開だっただった。
だけど、思い出せない「真犯人」www
ワタシの記憶力って、その程度ですよ、うん。
お陰様で、初めて読むのと同じくらい、ワクワクしながら読み進める事ができましたwww
まぁ、ちょっぴり覚えてた部分もあるので、アレなんでございますけれども。
ワタクシの頭の中に残っていたのは、なんだかんだで、最後の最後にチタウィック氏が、真犯人を当てるってコトだけなんですがwww
毒入りのチョコレートを食べて死んでしまったベンディックス夫人。
その死の真相を追及するために、(警察はお手上げになってしまったので)、ロジャー・シュリンガム氏率いる(?)「犯罪研究会」の面々が立ち上がった!
いや、立ち上がったワケでは本当はないんですけれども。
お手上げになった警察が、犯罪研究会に、助けを求めた、みたいなカンジですかね?
モレスビー警部が、それぞれの会員が披露した推理を、警察があらためているみたいなコトいってたもんな。
そのモレスビー警部から、事件の詳細を聞いて、そこを出発点とし、それぞれの会員が、自ら探偵となり、推理して、一晩に一人ずつ推理した内容を披露していくわけです。
チタウィック氏が、順番決めた時に思ったコト、ワタシも思ったw
彼以外の面々は(あ、シュリンガム氏はチタウィック氏寄りかw)自分の推理力に自信満々だから、どちらかというと、早く披露したくて仕方ないっぽかったけど、チタウィック氏的には、
みんなが色々情報を集めてくれればくれるほどうれしい。むしろ、その中で、ホントに解決してしまってくれる方が嬉しい。
うん。ワタシも彼の立場ならそう思うwww
だって、自信ないもんwww
まぁ、そんなこんなで、自信にあふれた面々が、それぞれに毎晩、色んな「自分しか知らない情報」を元に、「まさに、これが真実」と断言するかのように、推理結果を発表するのは面白い。
んで、その結論に、他のメンバーが突っ込んで、鼻をへし折ろうと躍起になってるのも面白い。
全くもって、みなさん、いい大人でしょうにwww
どれもこれも、それが真実です。ちゃんちゃん。
って、書かれてたら、なるほど、そうだったんですかー と、納得させられて小説としては終了させられてもおかしくないワケですが、そういうのがメンバーの数だけある訳ですね。
一粒で二度おいしい。いや、メンバー6人いるから6度おいしいワケです。
そんなメンバーが、まぁ、ひとくせもふたくせもございまして。
自分が一番だと思ってる人が多いもんだから、人の意見に口出ししまくって、相手を凹ませようと。
お互いに足の引っ張り合い。
メンバーの一人は、他のメンバーから犯人扱いされて、もうちょっとで警察に突き出されそうになったりもしてましたよねwww
ひどいったらありゃしないwww
そんな強烈メンバーの中で、オロオロする、会長ロジャー・シュリンガム君が、情けないっちゅーか、なんちゅーか、人間味あふれるというか。
いい味だしてますwww
そして、おどおどしているようで、実際には、美味しくいただいてしまうチタウィック氏。
いや、そういう言い方は、彼に失礼ですね。
彼は、人の意見を整理してまとめて、再構築するのが上手なんでしょうな。
そこから、真実を導きだした。
なかなかに爽快です。
簡単にまとめるとこんなカンジ?
◆チャールズ・ワイルドマン卿(刑事弁護士)の推理
犯人:ペンファーザー夫人
離婚によって、経済的に不安定になる事を恐れ、夫ユーステス・ペンファーザー卿を亡き者にしようとした。
◆フィールダー・フレミング(劇作家)の推理
犯人:チャールズ・ワイルドマン卿
ペンファーザー卿が、お金目当てに、ワイルドマン卿の娘と結婚しようとしていたのを阻止する為
◆モートン・ハロゲイト・ブラッドレー氏(推理作家)の推理
犯人:自分
犯人によって満たされるべき12の条件に適合するのは自分しかいない。
過去に友人たちと「一生に一度、人殺しをやってみたいというのが僕の野心だ」と話たコトがあり、その実践を、自分の記憶のない時にやったのカモ。実験的殺人。
と、前振りした上で、
犯人:ベラクル・ラ・マジレ夫人
ユーステス卿に捨てられた愛人。しかも、かなり最近。ユーステス卿への復讐。
◆ロジャー・シェリンガムの推理
犯人:ベンディックス氏
事業に注ぎ込むお金に困っていた。ベンディックス夫人は、その為にお金を融通することを断固拒否していた為、夫人を殺害し、お金を自分のものにしようとした。
ペンファーザー卿は、その為に、利用されただけ。
◆アリシア・マダーズ(小説家)の推理
犯人:ユーステス・ペンファーザー卿
ペンファーザー卿とベンディックス夫人は愛人関係にあった。ワイルドマン嬢と結婚しようと思っているペンファーザー卿にとって、ベンディックス夫人が邪魔になった為に殺害。
◆アンブローズ・チタウィック氏の推理
犯人:アリシア・ダマーズ
ペンファーザー卿の愛人だった。世間には、小説のネタを手に入れる為、フリをしていたと思わせているが、本当は、本気だった。ペンファーザー卿の経済的な問題で、彼とワイルドマン嬢が結婚するのを受け入れていたが、ペンファーザー卿にとって、ワイルドマン嬢は持参金だけの存在で、その間に、彼が本気でペンディックス夫人に恋をした事で、彼女を亡き者にしようとした。
で、チタウィック氏のが、どうやらこの物語としては、正解のようです・・・・
この後、アリシア・ダマーズはどうなったんでしょうね・・・・
そして、この「犯罪研究会」は・・・・・
他の、ロジャー・シェリンガムシリーズも読んでみようかな~
と、思いましたとさ。
あかん。読みたい本が増えただけや・・・・・
これ、キャスティングとか考えると、更に面白いかもな( *´艸`)
ちなみに、翻訳ミステリーシンジゲートのミステリー塾第1回
↓ ↓ ↓
http://d.hatena.ne.jp/honyakumystery/20140220/1392857254
参考書はこちらwww
↓ ↓ ↓
読み出したら止まらない! 海外ミステリー マストリード100 (日経文芸文庫)
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