過去と現在の住人が双葉荘で出会う。
見えるけど、声は届かない。
筆談での会話。
普段、家族や奥さんにも言えない事を、この人になら打ち明けられる。
そんな二人だけれど、お互いに問題を抱えている。
仕事の悩み。
奥さんを幸せにしてあげたいのに、苦労ばかりかけてしまっている自分に対する悩み。
ちょっと違うけど、似たような悩みを抱える、32歳の男二人。
お互いに、相手の奥さんは、ちらっとは認識できるけれど、しっかりは見えていない。
主線はこの男二人のやりとり。
双葉荘に引っ越ししてきた時からのご近所つきあいの 「サキさん」
最初から、何か、影の薄い存在をほのめかし、何かあるのをにおわせている。
主人公の奥さん、美江さん。
あっけらかんと明るい性格なのかと思っていたら、実はそうでもない。
頑張れば頑張る程、スパイラルに陥っていく彼女は、まるでこの間までの自分のようで、
彼女の言葉ひとつひとつが、こたえる。
仕事も家庭も両立させるっていうのは、男も女も大変ですよね。
事件が起こるまでの、男二人の友情をはぐくんでいく過程。
事件が起こってからの、現在の彼の行動。
1年後に結論がでる過程。
キレイにすすみます。
良い意味で期待をうらぎらない。
最後は、あぁ、良かった と。
男二人の友情も、2組の現在と過去の夫婦の行く末も。
観た後、改めてもう一回みると、伏線というか、細かい所にもちゃんと手を入れて制作されているのが分かります。
サキさんと初めて出会った時の会話とか
サキさんの洋服とか
色々。
イイ話だった。
こういうの、好き。
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