WOWOWでやってまして。
観ました。
原作がアイラ・レヴィンということで、読んだ事はまぁないんですけれども、
そっち系で話を聞いていて、読んでみたいなぁと思ってたんですけど、
なにやら絶版くさい。
そのまんまになってたんですけど、映画版やってたので観ました。
1978年(原作は1976年出版)の時点で、クローンについて問題提起をする。
まだまだ、技術的にも難しいだろうし、まず、倫理的問題がありますよね。
そういえば、丁度、今、ドラマで、カズオ・イシグロの「私を離さないで」やってますね。
そろそろ最終回ですけど。
この作品も、クローンについての問題提起な作品ですよね。
毛色は違うけれどもさ。
どちらも、倫理観を問う。
カズオ・イシグロの方が、現実の私たちに対する問題提起ですけれど。
ブラジルー は、まぁ、ある意味、ホラーですな。
ヒトラーの遺伝子をコピーして、育つ環境もヒトラーの育った環境に近くなるようにして、
ヒトラーを育成しようというこの試み。
恐ろしすぎる・・・・
ただ、このメンゲレ博士の考え通り、環境が違うと、遺伝子がヒトラーでも、穏やかな人間が出来上がったりしたりすんだろうか?
それは、別の意味で気になりました。
そっち方面で研究してくれりゃなぁ・・・
いや、違う。違うから。
これは、ホラーなんか、SFなんか。
もう、空想上の物語でしかないんですけれどもね。
けど、実際に実験されていたとしたら、ものすごく恐ろしい・・・
人間て何を考え出すやら・・・・
やはり、ここは、道徳観 にかかってくるのか。
色々と、あって、なにやら、エンディング近くをカットした版で発売されてたりしてたらしいですけど、そういうところは、WOWOWさんってぬかりなくて、
何かの作品もそういえばそうだったなー とか思いましたケド、
「完全版」でお届けしてくださるので、もやもや感はないといいますか、
だけど、それだけに、知ってしまった恐ろしさというかを感じます。
突っ込みどころも満載な映画ではありますが、
怖いよ。
精神的に。
何が怖いって、人間よ。
アイラ・レヴィンてワタシの頭の中では「死の接吻」の作家なんですけど、
そういえば、「ローズマリーの赤ちゃん」もだもんね。
なるほど・・・・・
ブラジルから来た少年 (1976年) (Hayakawa novels)
死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)
カズオ・イシグロさんの「わたしを離さないで」に関しては、
以前に某N〇Kで、「白熱教室」をやってたときに、ご本人がお話されていて、
この作家の本は、読みたい本のくくりに入れているのですが、
なかなか手をつけないまま、ドラマがはじまって、読む前に、ついみちゃった。
なんというか。
作家さんが、作品に込めるものってスゴイな と、本を読む度に思うわ。
それは、映画もそうですけれども。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
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