あらためて読み返してみますとですね。
最初の最初から、ちりばめられてます。
1回目読んだ後に、疑問に思ったコトの答え。
いやー。
いやー。
いやー。
やられた感満載。
あれね。
このやられた感は、「イニシエーション・ラブ」を、読み返した時の感覚に似てますね。
あれも、読み終わった直後に再読した本ですけど、読み返した理由は、ソフィーの時とは違います。
イニシエーション・ラブは、完全に確認する為に再読した。
ソフイーは、謎を解明する為に再読した。
けど、結果的には、謎を解明=確認行為 でしたので、感じが似てる気がしたんかな。
あー、ここでこう書いてあったか。この時点でこれに関しては分かってたんだ
とか
あ、ここにこう書いてあった。伏線だったか。
とか。
最初に読んだ時は、あまり気に留めてなかった事柄が、実は後々大きな意味を持ってくるという事だらけで・・・・・
いやー。
いやー。
全くもって、いやー。
やられた。
イイカンジでやられた。
結局
ソフィーは、大人ってどういうものなのか を
自分で色々、本を読んだり調べたり、それをふまえて経験してみたり。
子供でなくなるということは、どういうことなのか
大人になるってどういうものなのか。
を、自分でシミュレーションしてたんだね。
そして、それは、自分と、マシューを守る為だったんだよね。
色々と知っていくにつれ、自分は「ママ」のような大人になりたくないと、ソフィーは思った。
だけど、自分も「ママ」のような大人になってしまうかもしれないとも思った。
なぜなら、自分は、「ママ」と同じ「女」だから。
マシューは「ママ」と違う「男」だから。だから、マシューは「大丈夫」
パパもマシューの事が好きだし。
「ママ」のようにはなりたくない。でも、もうティーンエイジャーになってしまった。
そうせ、マシューと離れることになるのだったら
寄宿学校にいかなくてもいいよね。
そうしてソフィーはこの結末に向かって計画を立てた。
いつかはマシューも理解してくれると信じて。
ものすごく繊細な、子供の心。
歪んだ家庭だったから、また、頭が良すぎたからなのかもしれないが、
子供の心の中の、恐ろしい部分が際立っている。
恐ろしい物語だった。
悲しい物語だった。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)
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