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ピエール・ルメートル

死のドレスを花婿に (文春文庫)
死のドレスを花婿に (文春文庫)


ルメートルの作品の中で、日本で一番最初に翻訳されたの。



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ルメートルの話は、あとがきに、本人が、「ヒッチコックの映画になるようなものをイメージした」とあったけど、まさに、そんなカンジ。
背後から、音楽も聞こえてくるカンジです。
恐ろし気なのが(´・ω・`)


第一章では、主人公ソフィーの目線。
キャリアウーマンで、新婚の幸せいっぱいのセレブな妻
だったソフィーが
壊れて行く様が、本人が混乱していく様が、描かれている。
ソフィーと共に、どこまでも転がり落ちて行くような恐怖。
生き延びる為に、ソフィーが選んだ決断。
ソフィーと同化してしまっている自分も、「これで、逃げ延びられる。生きられる。」
などというような事を思い、一息ついたところで暗転。

場面は第二章へ。
フランツって誰じゃぃ?
そんな感想からスタートする第二章。
誰かわからんヤツの日記。
そこに驚愕に事実が・・・・・。
だって、あそこでは名前書いてなかったやん。
全部「軍曹」やら「彼」やらで、名前書いてなかったんやもん。
第一章をなぞるようにフランツの日記が進み、第一章の謎?ソフィーの苦悩の原因が順番に明かされて行く。
うすら寒さを感じる。
全てはフランツの策略だった。ストーカー!!!!!
可哀想なソフイー。
そして、この賞の最後で、安心したはずのソフィーが、本当は蟻地獄に落ちてしまったのだと判明する。

丁度ここに、電車降りる直前にたどり着き、「うひゃー!!!」とか言ってしまって怪しい人になってしまったのは後の祭り。
ルメートルさん、恨みます(/ω\)
いや、これは、言うよ、「うひゃーーーー」もしくは「うげぇぇええ」とかなんかそんなカンジのうめき。


第三章。
お互い偽名で結婚した(してしまった)二人。(このせいで、「うひゃーーー」だったワケね。)
フランツは、ソフィーを知った上で。
ソフィーは、知らずに。フランツに騙された事も知らず、自分が彼を騙していると、罪悪感のようなものすら感じながら。
二人の生活が描かれる。
また、壊れて行くソフィー。
いや、正確には、フランツに壊されて行くソフィー。
このまま「私は死んでしまうかもしれない」と、ソフィー自身が思い、読んでるこっちも、ソフィーが死んでしまうかもしれない。とハラハラしはじめたころ、変化が現れる。
ソフィーが何度も脱走(?)を試み始めるのだ。
ソフィーは気づいてしまった。
全ての原因は「フランツ」によるものだったということに。
そしてソフィーは、反撃に出る。
その為の準備を始める。
準備が整い、第四章へ・・・・


第四章。
フランツの思い通りに進んでいる。とフランツに思わせておきながら、罠にはめる。
フランツが、どうしてソフィーを狙ったのかも、ここでわかる。
立場が逆転。
フランツが、ソフィーに追い詰められ・・・

そして、タイトルの意味がわかる。



それにしても、ここまでやるか。
と 思うほど、
フランツにしろ、ソフィーにしろ、ソフィーのとーちゃんにしろ、
徹底的にやるのですね。
フランツはまぁ、ストーカーだから、アレですけど・・・・・



この、二転三転。着地点のわからない展開に、ハマる。
いや、既に、完全にはまってしまった。






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